早熟化傾向が強い子供が増えているという噂がありますが、本当に最近の子供は早熟なのでしょうか。
親世代の身長の伸び方と比較したことでわかった、最近の子供の思春期や成長期の到来時期について徹底検証します。
身長が伸びない原因のひとつと言われている子供の早熟化、数値データから検証することで実際の成長度合いを理解しておきましょう。
目次
早熟化で子供の身長が伸びない状況になる理由とは?
子供の頃は早く大人になりたいと思っていた経験がある人も多いと思いますが、肉体的な部分の成長が早すぎる早熟化は、子供にとって百害あって一利なしの状況。
早熟が進みすぎると思春期早発症という病気になりますし、普通に成長期や思春期の到来時期が早まり、身長の伸びにも悪影響を及ぼします。
思春期や成長期の長さはほぼ一定ですので、それが早い段階で始まればあっという間に終わってしまうということ。
思春期や成長期の終わりとは、子供の身長が伸びなくなるということですので、その状態で身長の伸びが止まってしまいます。
少しでも大きく成長したいと考える子供にとっては非常に好ましくない状況ですし、高身長になりたいと考えない人でもそれは同じことでしょう
背が低いだけでできることは限られてしまいますし、見た目の印象も決まってしまいますから、日常生活でもデメリットを被ることになります。
また肉体年齢と精神年齢に乖離が生まれ、精神的に厳しい状態に追い込まれてストレスを抱えてしまったり、いじめやからかいの対象になることもあるので注意すべき状態だと考えることもできます。
実際にどのような状況なのか?
平成29年の17歳とその親世代の昭和44年の17歳の成長度合いを年齢別に比較して検証してみましょう。
平成29年の17歳と親世代の成長具合の比較表
これは子供世代の1年間の身長の伸び幅と、親世代の1年間の身長の伸び幅を比較した簡単な表で、平成29年に17歳となった子供なので、平成11年生まれを対象にして親世代との比較を行っています。
黄色で着色している部分が、1年間で最も身長が伸びたタイミング。
年齢 | 男子 | 女子 | ||
平成11年生まれ | 昭和44年生まれ | 平成11年生まれ | 昭和44年生まれ | |
5歳児 | 5.9cm | 5.6cm | 5.8cm | 5.6cm |
6歳児 | 5.9cm | 5.9cm | 5.9cm | 5.7cm |
7歳児 | 5.7cm | 5.5cm | 5.9cm | 5.5cm |
8歳児 | 5.4cm | 5.1cm | 6.0cm | 5.9cm |
9歳児 | 5.2cm | 5.5cm | 6.7cm | 6.6cm |
10歳児 | 6.2cm | 5.5cm | 6.5cm | 6.7cm |
11歳児 | 7.4cm | 7.0cm | 5.2cm | 5.6cm |
12歳児 | 7.1cm | 7.7cm | 2.9cm | 3.7cm |
13歳児 | 5.6cm | 6.1cm | 1.6cm | 1.9cm |
14歳児 | 3.2cm | 3.9cm | 0.7cm | 0.8cm |
15歳児 | 1.6cm | 1.9cm | 0.4cm | 0.5cm |
16歳児 | 0.7cm | 0.9cm | 0.3cm | 0.3cm |
成長のピークは男子だと子供世代は11歳で親世代は12歳、女子だと子供世代は9歳で親世代は10歳と、男子も女子もそれぞれ1年ほど早まっていることが確認できます。
実際の身長の伸び方のデータ比較でも、親子の間でも1年間も早熟化傾向にあるということができるでしょう。
日本人の平均身長のピークは?すでに縮んでいるって本当なのか?
早熟化の比較と同時に行わなければならないことに、日本人の平均身長の推移状況がどうなっているのかということ。
日本人の平均身長のピークは、
- 男性が170.9cm
- 女性が158.1cm
で、男性の場合は(平成6年、8年、9年、10年、11年、13年、18年)がピークで、女性の場合は(平成6年、8年、10年、11年、12年)がピーク。
平成29年の17歳の平均身長は、
- 男性が170.6cm
- 女性が157.8cm
非常に残念なことに男女ともに平均身長が0.3cmほど縮んでいる状況で、この10年以上は日本人の平均身長は伸びていないことが確認できます。
早熟化も進んでいるが低身長かも進んでいる
成長期の身長の伸びのピーク時期と、平均身長の実際のデータを比較したことで、現在は非常に身長が伸びにくい時代だということがわかったと思います。
早熟化が1年進んでも平均身長が僅か0.3cmしか縮んでいないのなら、そこまで影響がないのではないかと思うかもしれません。
男性でも180cmを超える身長だったり、中には190cm以上の人も増えていますし、女性でも160cm超えや170cm以上の人も多いと思いませんか?
身長の高さも2極化が進み、高身長となった人がある程度平均身長のデータを支えていますが、最近は男子高校生や女子高校生でも背が低い人が目立ちます。
早熟化傾向が強く出れば間違いなく身長が伸び悩んでしまいますので、それだけは絶対い避けたいところ。
ただ現在の子供の生活習慣では、親世代と比較すると思春期や成長期の到来時期が早まっていることは間違いなく、それが身長の高さに悪影響を与えています。
医学的にも早熟化がすすめば身長が伸び悩んだり、将来的な低身長の原因になることがわかっていますので、それだけは絶対に避けるようにしたいところだということは間違いないでしょう。
早熟化傾向が強い子供が増えている?親世代との比較の記事まとめ
この記事では身長の伸びのピークを親世代と子供世代を比較することで、思春期や成長期の到来時期に違いがないのか?ということを確認してきました。
実際のデータを比較しても、子供世代の早熟化傾向が強まっていることは疑いのない事実で、それに伴い平均身長が低下していることもわかったと思います。
残念ながら日本人の平均身長が伸び悩み、低下していることは医学界では当然の出来事だと考えられていますので、現状を踏まえた子育てを行うようにしてください。
少なくとも早熟化傾向を強めてしまうような生活習慣や食習慣、運動習慣で過ご差ないように注意して、成長期が終わるまでの身長の伸びを最大化できるようにしましょう。
それが将来的に子供が低身長で悩まないことに繋がりますので、しっかり考えてあげてくださいね。
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実際にどんな特徴があるのか?
本当に子供の成長に役立つのはどれなのか?
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