牛乳を大量に飲む子供の方が身長が伸びるし、牛乳を飲まないと背が高くならない言われたりしますが、牛乳は子供の成長にどのような影響を与えるのでしょうか。

 

子供が牛乳を飲むことで摂取できる栄養素か、実際に身長を伸ばす効果が期待できる食品なのかを徹底検証します。

 

低身長に悩んでいたり、身長の伸び悩みを感じているのなら、この記事を参考にお子様に牛乳を飲ませるべきなのかを考えてみてください。

牛乳を大量の飲むと身長が伸びるのは間違った情報です

日本人の中には牛乳さえ飲んでいれば、子供の身長が伸びると考えている人も多いですが、牛乳だけが子供の身長を伸ばす食品ではなく、牛乳以外にも成長に役立つものは沢山あります。

 

しかも多くの人が誤解しているのが、

牛乳には豊富なカルシウムが含有されているので、それを摂取することで骨の成長を促進して、身長を効率的に伸ばすことができるという噂。

 

栄養素的な話をすれば、確かにカルシウムは骨の成長に必要な栄養素のひとつですが、カルシウムだけで骨が伸びるわけではありません。

 

カルシウム不足になると骨密度が低下して

骨粗しょう症のリスクが高まることは知っていると思いますが、骨密度の低下とはスカスカな状態の骨のこと。

 

カルシウムの効能は骨を伸ばすのではなく、健康で丈夫な状態に骨を強化することですので、カルシウムだけを大量に摂取しても骨が伸びるわけではありません。

 

この部分を誤解している人が多いですし、成長期に必要なカルシウムを牛乳だけ摂取しようとすれば、毎日2リットル以上も飲み続けなければならないのでそれも難しい話ですよね。

 

牛乳で摂取できる栄養成分表から、子供の身長に期待できる効果を考えてみましょう。

栄養成分表からわかる子供が牛乳を飲むことで得られる効果は?

牛乳といってもいくつもの種類があり、

 

  • 普通牛乳
  • 低脂肪牛乳
  • 成分調整牛乳
  • 無脂肪牛乳
  • 特別牛乳

 

一般的な普通牛乳の100gあたりの栄養成分表について紹介すると・・・

 

成分名 含有量
エネルギー 67Kcal
水分 87.4g
タンパク質 3.3g
脂質 3.8g
炭水化物 4.8g
カリウム 150mg
カルシウム 110mg
マグネシウム 10mg
リン 93mg
レチノール 38μg
カロチン 6μg
レチノール 39μg
ビタミンB1 0.04mg
ビタミンB2 0.15mg
ビタミンC 1mg
ビタミンE 0.1mg
コレステロール 12mg

 

牛乳を飲むことで摂取できる骨の成長に必要な栄養素は、タンパク質・カルシウム・マグネシウムだけ。

 

牛乳などの乳製品のカルシウム吸収率は4割程度と言われていますので、コップ1杯の牛乳で吸収できるのは僅か90mgほどです。

 

カルシウムの補給源としても牛乳だけに頼ってしまうのは間違いでしょう。

 

しかも牛乳には飲めない体質の子供もいるので、牛乳だけが子供の身長を伸ばす食品だと考えるべきではありません。

子供に増える乳糖不耐症という牛乳が飲めない体質とは?

子供の頃から牛乳を飲むとお腹が下ってしまうとか、お腹がゆるくなるので冬は特に牛乳を飲めないということはありませんか?

 

これらは一般的に乳糖不耐症と呼ばれる症状で、牛乳に含まれている乳糖を腸で分解する酵素のラクターゼが少ないか、不足していることで下痢や軟便の症状を引き起こします。

 

乳糖不耐症は体質なので牛乳を飲み続ければ治るとか、訓練すればお腹が下ったりゆるくなったりしないということはありません。

 

だからもし乳糖不耐症のお子様をお持ちならば、牛乳を無理に飲ませるのではなく、同じ乳製品でもヨーグルトやチーズを食べさせるようにしてください。

 

特にチーズは調理の段階で乳糖が消失しますので、乳糖不耐症の子供でもお腹を壊さずに牛乳の持つ栄養素を摂取することができます。

 

ただチーズは牛乳を約10分の1に濃縮して作りますし、塩分などを大量に使用しているものもあるので過剰摂取には注意してください。

 

15歳以上の日本人10000人を対象にして行われた牛乳を飲むことでお腹の調子が悪くなるのかという調査などをまとめた「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2015」では、

 

  • いつもゆるくなる:5.1%
  • よくゆるくなる:11.4%
  • たまにゆるくなる:28.9%

 

全体の45%ほどの人が何かしらの症状を感じていることがわかっており、女性よりも男性の方が乳糖不耐症の症状を感じている人が多い傾向があります。

 

ただ女性の場合は15〜19歳の年齢が最も多いなど、成長期に近い年齢に症状が出やすいことがわかっていますので、特に注意が必要でしょう。

 

冷たい牛乳を飲んだり、コップ2杯以上の牛乳を飲むことで乳糖不耐症の症状が出やすくなる人も多いので、飲み方にも工夫する必要があるかもしれません。

牛乳のカルシウムよりもタンパク質を優先的に摂取させよう!

子供の身長を伸ばしたいのなら、牛乳のカルシウムも大切ですがそれ以上に優先して摂取したいのがタンパク質です。

 

子供の骨を伸ばす際に最も最初に必要になる栄養素がタンパク質なので、タンパク質が不足してしまうとどれだけ大量のカルシウムを摂取しても、骨が伸びずに身長が高くなることはありません。

 

これはすごく基本的なことなので、子供の身長を伸ばしたいのなら必ず覚えておいて欲しいことです。

 

牛乳のタンパク質含有量は100gあたり僅か3.3gしかありません。

 

成長期の子供のタンパク質の推奨摂取量は、

 

年齢 男子 女子
8〜9歳 40g 40g
10〜11歳 50g 50g
12〜14歳 60g 55g
15〜17歳 65g 55g

 

かなり大量のタンパク質を摂取する必要があるので、牛乳だけを飲みつづけても推奨摂取量には全く届かないことがわかりますよね。

 

骨を伸ばす際に最も最初に必要なタンパク質の補給源としては、牛乳は十分だとはいえませんので、牛乳を大量に飲んでも子供の身長がぐんぐん伸びるということはないでしょう。

 

ちなみに65gのタンパク質を食事で摂取するために必要な食事内容は・・・

タンパク質の推奨摂取量の65gを摂取できる食事内容とは?

ここで紹介するのは15〜17歳の成長期後半の男性の推奨摂取量である65gを食事で摂取するためには、どのようなものを食べればよいのでしょうか。

 

それぞれの栄養素の状況を確認して、理想的な献立を考えてみましょう。

 

食品の品目 食品の摂取量 タンパク質摂取量
ご飯 300g(丼1杯) 7.5g
パスタ 120g 9.8g
そば 1玉 10g
食パン 2枚(6枚切り) 11.2g
牛もも肉 100g(脂身なし) 19.5g
鶏もも肉 100g(皮付き) 17.3g
マグロ赤身 5切れ 15.8g
紅鮭 70g(1切) 15.8g
木綿豆腐 1/2丁 9.9g
納豆 1パック 12.4g
牛乳 コップ1杯 6.6g
ヨーグルト 160g 6.9g
1個(Mサイズ) 8.6g

 

これを元に考えると、

 

  • ご飯300gで7.5g
  • 牛もも肉100gで19.5g
  • 紅鮭70gで15.8g
  • 豆腐1パックで12.4g
  • 牛乳コップ2杯(400g)で13.2g

 

合計68.4gのタンパク質が摂取できるということです。

 

栄養バランスをしっかり考えた食事を毎日続けないことには、推奨摂取量のタンパク質を食べ続けることが難しいことが良くわかったと思います。

牛乳を大量に飲むと子供の身長が伸びるの記事まとめ

コップ1杯(100g)の牛乳では僅か3.3gのタンパク質しか摂取できませんし、乳糖不耐症のことも考えると、大量に牛乳を飲むことは好ましくないでしょう。

 

特に女の子の場合は、年齢が低いほど乳糖不耐症の症状が出やすい傾向がありますので、無理して牛乳を飲ませるべきではありません。

 

下痢になるということは、

腸で吸収すべき栄養素を体内に取り込むことができずに、そのまま排出してしまうことにも繋がりますので、栄養補給という面でもデメリットの多いこと。

 

体調も悪くなり栄養補給もできなければ身長を伸ばすこともできなくなりますし、子供の成長にはデメリットしかありません。

 

牛乳だけに頼りきるのではなく、

他の食品や食材などもうまく活用して、少しでも成長に必要な栄養素を補給してくださいね。

 

子供の成長を少しでもサポートしたいと考えるお母さんに人気なのが、身長サプリメントや成長応援飲料と呼ばれる商品。

 

実際にどんな特徴があるのか?

本当に子供の成長に役立つのはどれなのか?

 

専門家が身長サプリメントの情報をまとめた記事がありましたので、それを参考にチェックしてみると良いでしょう。

 

背が伸びるサプリ&身長サプリメントランキング10選@追クリ調べ

 

栄養面のサポート効果が期待できる商品を選ぶことが、身長サプリメントや背が伸びるサプリメントの基本的な選び方。

 

正しい知識を持って少しでも良い商品を探してあげることが、将来的な低身長のリスクを回避することに繋がりますよ。