ジャンクフードは太るし、大食いや依存しやすい食べ物だと言われていますが、本当にそうなのでしょうか。
肥満やぽっちゃり体型が子供の早熟化傾向を強める原因のひとつですので、ジャンクフードがそれを助長するなら、食べる頻度を少なくしたいもの。
実際にジャンクフードを食べることで起こる体内の変化や、健康や味覚への悪影響など子育ての際に知っておきたい情報をまとめて解説します。
目次
そもそもジャンクフードって?代表的な食べ物はどれ?
ジャンクフードと言われて真っ先に思いつくのが、世の中のファーストフードチェーンではないでしょうか。
ハンバーガーやピザ、フライドチキンなど多くのファーストフードチェーンでは、手軽に安い値段で美味しい食べ物を食べることができます。
子供の好きな濃い味付けや、炭酸飲料などと組み合わせて食べることで、また食べないという気持ちになりますが、ジャンクフードはそれだけではありません。
ジャンクフードの一部を紹介すると・・・
- ハンバーガー、ピザ、フライドチキン
- 菓子パンやドーナツ
- ケーキやクッキーなどの焼き菓子
- ホットドック
- ラーメンや焼きそば
- ポテトチップスなどのスナック菓子
- チョコレートやスイーツ
- 炭酸飲料などの清涼飲料水
これらがすべてジャンクフードに分類されると考えると、ジャンクフード抜きの食生活を送ることは難しいでしょう。
だからこそジャンクフードとは、どんな特徴があるものなのかということを知って、賢く付き合っていく必要があります。
ジャンクフードで摂取できる栄養素にも問題がありますが、食品添加物も大量に含まれていますので、子供の健康のためにもあまり食べさせすぎないことが大切。
特に外食が多い、加工食品をよく食べる、コンビニ弁当を良く食べるような人は栄養素の偏りに注意してください。
ジャンクフードは肥満の原因として世界的にも問題になっていますが、どのような特徴がある食べ物なのかなど詳しい情報を解説していきますね。
ジャンクフードは満腹になりにくい特徴がある
ジャンクフードが太りやすいのは、摂取カロリーが多いからという理由だけではありません。
実はジャンクフードは食べても食べても満腹感を得にくい特徴があり、つい食べすぎてしまう傾向があります。
なぜジャンクフードが大食いに繋がるのか?
人間は炭水化物やタンパク質だけを食べても空腹が満たされない特徴があり、満腹感を感じるためには、ビタミン類やミネラル類を摂取する必要があります。
ジャンクフードの主な栄養素は、炭水化物・タンパク質・脂質であり、ビタミン類やミネラル類をほとんど含んでいません。
そんな状態のジャンクフードはいくら食べても満腹感を得にくく、カロリーだけで考えるとハンバーガー1個でも十分なのに、ポテトとセットで食べても物足りないと感じることに繋がります。
偏った栄養素しか摂取できずに大食いになる要素があるジャンクフードは、この点だけ考えても太りやすい要素が十分だということがわかるでしょう。
しかしまだまだジャンクフードには、子供の健康に悪影響を与える要素が満載です。
トランス脂肪酸による健康への悪影響
アメリカではトランス脂肪酸を含む食品を販売することが禁止されているのを知っていますか?
これは2018年6月から施工された米食品医薬品局(FDA)による方針変更で、3年間の移行期間があり、今年から実際に運用されているルールです。
トランス脂肪酸の摂取による悪影響は、血液中の悪玉コレステロールが増加して心臓病のリスクを高めるという研究結果にも裏付けされていること。
日本ではトランス脂肪酸の摂取量が総エネルギー摂取量の1%未満であることで、世界保健機関(WHO)の基準値を下回っているので、法規制が行われていません。
トランス脂肪酸はマーガリンなどにも使われている脂肪酸で、問題になるのが人工のトランス脂肪酸。
植物油を高温で使用し、水素添付することで発生する人工的なトランス脂肪酸が健康に悪影響を与えると言われています。
だからケーキやクッキーなどの焼き菓子、ポテトフライなどは大量のトランス脂肪酸の摂取源になるので、食べる量は注意すべきでしょう。
飽和脂肪酸による中性脂肪やコレステロールの増加
ラウリン酸やミスチリン酸、パルミチン酸やステアリン酸などの飽和脂肪酸は体内でも作ることができる脂肪酸なので、食事で大量に摂取する必要がありません。
しかしジャンクフードには、大量の飽和脂肪酸が含まれていることもあり、ジャンクフードばかり食べていると飽和脂肪酸の過剰摂取の原因になります。
飽和脂肪酸の過剰摂取は、血中コレステロール値の上昇や中性脂肪の増加に繋がり、動脈硬化や悪玉コレステロールの増加などのきっかけに。
ドロドロ血液のような状態になると言えばわかりやすいと思いますので、飽和脂肪酸の摂取量にも十分に注意しましょう。
濃い味付けのジャンクフードで味覚が低下する
ジャンクフードの多くが濃い味付けになっているのは、濃い味付けは味覚を刺激して美味しいと感じてしまうから。
人間は一度刺激を覚えるとより強い刺激を求めるので、味付けの好みもどんどん濃いものが好きになってしまいます。
しかもジャンクフードは高脂肪、高カロリーで、砂糖を大量に含んだものが多く、ミネラル分は不足する原因に。
亜鉛が不足すると味覚障害を引き起こしますが、加工食品に含まれる様々な添加物が亜鉛の流出を促進しますので、味覚がさらに壊れてしまうことになります。
そんな状態が続いていれば、どんどん味覚がおかしくなりジャンクフードのような濃い味付けの食事ばかり食べるようになってしまいますので、依存性が高い食べ物だということを理解しておきましょう。
ジャンクフードの依存性の高さが話題になるレベル
ジャンクフードは依存性が高いと言われても、なんとなくしかイメージできない人もいるでしょう。
2011年に行われた調査結果を紹介すると、
太り気味の人の約14%、肥満の人の37.5%がジャンクフード依存症と診断されているほど。
太っている人ほど、ジャンクフードにハマって依存してしまい、いつの間にかジャンクフード依存症になっているというのが恐ろしいところです。
先進国でも低所得者層に肥満体型に悩んでいる人が多いのも、ジャンクフード依存症になり、そこからうまく抜け出せないからでしょう。
ジャンクフードは肉体だけではなく、精神も蝕むことがわかっています。
ジャンクフードを食べるすぎるとうつ病の傾向が強くなる
ラスパルマス大学の研究では、ハンバーガーやピザなどのファーストフードをよくたべる傾向がある人は、そうではない人に比べて51%もうつ傾向が強まることがわかっています。
さらに東フィンランド大学の研究でも、
加工肉や清涼飲料水の摂取量が増えると、うつ病の発症率が高くなることも確認されていますので、脳にとっても良い状況になりません。
そもそもジャンクフードにはセロトニンの合成に必要な栄養素や、脳の活性に必要なオメガ3系脂肪酸が少ないので、脳の働きにも悪影響を与えてしまうのでしょう。
うつ病を発症してしまうと、負のスパイラルにはまって抜け出せなくなる人も多いので、本当に注意してください。
ジャンクフード抜きの生活はかなり大変です。
ジャンクフードの悪影響を知ると、できるだけジャンクフード抜きの食習慣で過ごそうと考えるでしょう。
しかし最初に説明したようにジャンクフードは様々な場所で目にしますし、子供の好きなものばかりだということもあります。
一番良い方法はコンビの利用を止めて、週末のスーパーで食材を買いだめする方法。
カップラーメンやスナック菓子、冷凍食品や様々な加工食品を買うのではなく、食材を買うようにすることで、ジャンクフードを生活に持ち込まないのが一番でしょう。
完全にジャンクフード抜きを目指すのは難しいので、できるだけ摂取量を減らすか、摂取機会を減らすことで、成長に必要な栄養補給を徹底してあげましょう。
普段は仕事や家事が忙しく、なかなか調理する時間がないという人でも週末に簡単な仕込みを行ってしまえば、平日の調理時間の短縮にも役立ちます。
食品ではなく食材を買うようにすると、ジャンクフードの摂取量が減少し、子供の健康を維持することに繋がりますよ。
ジャンクフードは太るし、大食いや依存するの記事まとめ
この記事では巷にあふれるジャンクフードの状況と、健康に対する悪影響について紹介してきました。
健康には良くないとわかっていても、調理にかかる手間や時間、コストや子供の好みでジャンクフードを食べる機会が増えてしまうこともあるでしょう。
しかし病気なってしまうことも、肥満体型になることも、子供の成長には悪影響しかありません。
できるだけジャンクフードを食べる機会を減らし、栄養バランスの悪化はサプリメント等で改善することも必要でしょう。
子供がジャンクフードを好きなのは仕方がないことですが、正しい情報や知識を持って向き合って行くべきことです。
幼少期の食生活を基盤にして、味の好みや大人になって食べる食事の傾向も決まりますので、脱ジャンクフード。
できるだけ家庭で調理したものを食べさせて、栄養バランスを整えて健康で丈夫な身体に成長させてあげてくださいね。
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実際にどんな特徴があるのか?
本当に子供の成長に役立つのはどれなのか?
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