低身長の子供が病院で受ける検査のひとつである、成長ホルモン分泌刺激試験の内容と使われる試薬の種類を紹介します。

 

成長ホルモン分泌刺激試験の内容がわかることで、どのタイミングで成長ホルモンが分泌されるのかということも理解できるようになります。

 

成長期の身長の伸びに重要な影響を与える成長ホルモン分泌刺激試験、実際にどのような方法なのかをこの機会に知っておきましょう。

医療現場で行われる成長ホルモン分泌刺激試験とは?

子供の背が低い状況を心配して病院を訪れると、問診やいくつかの検査を受けますが、その中のひとつに成長ホルモン分泌刺激試験というものがあります。

 

成長ホルモン分泌刺激試験とは、

その名の通り、成長ホルモンが分泌しやすいように刺激を与えて、実際にどの程度分泌されるのかを確認する検査。

 

日常生活の中で成長ホルモンが分泌されるタイミングと同じ状態を再現することで、成長ホルモンの分泌量に問題がないのかを確認することを目的に行われます。

 

身長サプリメントの中にアルギニンを多く含む商品があるのは、アルギニンが成長ホルモン分泌刺激試験の試薬だからということもあるのでしょう。

 

アルギニン以外にも成長ホルモン分泌刺激試験の試薬があり、

 

  • アルギニン
  • クロニジン
  • L-DOPA
  • インスリン
  • グルカゴン

 

この5種類の試薬を使用して、成長ホルモンがしっかり分泌されているのかということを確認します。

成長ホルモン分泌刺激試験の試薬の役目と分泌されるタイミングは?

成長ホルモン分泌刺激試験で使われる5種類の試薬は、日常生活における成長ホルモンの分泌タイミングを体内で擬似的に作り出すもの。

 

それぞれの試薬の役割がわかることで、

一体どのタイミングで成長ホルモンが分泌されているのかということを知ることができますので、この機会に確認しておきましょう。

 

アルギニンには血の拡張作用があり、血流が良くなり、エネルギーの産生をスムーズにすることで、運動をしている時と同じ状態を再現します。

 

クロニジンとL-DOPAには、筋肉を緩めたり血圧を低下させる作用があるので、副交感神経が優位になり身体がリラックス状態になることで就寝時の状態を再現します。

 

グルカゴンが血糖値を上昇させ、インスリンが血糖値を低下させることで食後の状態を再現して、成長ホルモンの分泌量を確認します。

 

成長ホルモンが分泌される条件は、

血糖値が下がる時、深い眠りについている時、運動している時ですので、成長ホルモンが分泌されるタイミングは、就寝時・運動後・朝食後・昼食後・夕食後の1日5回ということ。

 

また成長ホルモン分泌刺激試験では、飲み薬・点滴・注射のいずれかの方法で体内に試薬を投与しますが、投与方法や摂取量が少ないとその状態を再現することができませんので、その点は覚えておきましょう。

アルギニンサプリメントでは成長ホルモンは分泌されない

身長サプリメントに多いのがアルギニンを配合したもので、アルギニンを摂取することで成長ホルモンの分泌促進効果があるような説明が行われています。

 

しかしアルギニンサプリメントでは、成長ホルモン分泌刺激試験と同じ状態を再現することができず、成長ホルモンの分泌量が増える作用は医学誌などで報告されていません。

 

その理由が成長ホルモン分泌刺激試験でのアルギニンの摂取方法や摂取量にあり、

 

  • 体重1kgに対して0.5gを投与する
  • 注射や点滴で血管内に直接投与する

 

この2つの条件が整わないと、

成長ホルモンが分泌されるような状態になりませんので、経口摂取のアルギニンサプリメントではその状況を再現することができないということ。

 

血管内にアルギニンを直接投与することは医療行為になりますので、健康食品のサプリメントは医療行為とは大きく異なります。

 

効果なしの身長サプリメントの記事でもお伝えしましたが、アルギニンサプリメントを飲んでも成長ホルモンが分泌されると考えない方が良いでしょう。

成長ホルモン分泌刺激試験と低身長の治療は違う

成長ホルモン分泌刺激試験とは、あくまでも成長ホルモンの分泌量を検査するもので、検査結果で全く分泌されていないか、基準値以下の分泌量だと治療の対象になります。

 

医療現場で低身長の治療を行う際には、

医療用の成長ホルモン製剤を寝る前に自分で注射して体内に補うことで、成長ホルモンの分泌量の不足を補い、子供の身長の伸びを改善させます。

 

治療にはアルギニンは使いません。

あくまでも成長ホルモンを補う方法が子供の身長をより確実に伸ばす方法であると、医療現場でも考えられて行われていることを理解しましょう。

 

成長ホルモン治療は最初の1年が最も身長が伸び、2年目以降は徐々に身長の伸び率が悪くなりますが、3年目でも普通の子供と同じくらいは伸びてくれます。

 

少しでも早いタイミングで始めることと、少しでも長い期間続けることが身長を伸ばすためにも必要なことですので、早めに成長ホルモン分泌刺激試験を受けるべきでしょう。

 

小学校高学年になって病院に行くようでは十分な治療効果を得ることはできませんので、幼稚園か小学校低学年までには、治療を開始することが大切です。

成長ホルモン分泌刺激試験に関する記事まとめ

成長ホルモン分泌刺激試験の内容と試薬を知ったことで、成長ホルモンが分泌されるメカニズムも良くわかったと思います。

 

1日の中でも最も大量に分泌されるのが睡眠時で、生活リズムが整っている子供の方が成長ホルモンの分泌量が増える傾向があるといわれています。

 

毎日規則正しい生活習慣で過ごすこと、できるだけ早寝早起きの睡眠習慣を身につけることで、より身長が伸びやすい状態を再現してください。

 

成長期や思春期に子供の身長が急激に伸びるのは、成長ホルモンのおかげですので、その効果を最大化できるようにしましょう。

 

子供の成長を少しでもサポートしたいと考えるお母さんに人気なのが、身長サプリメントや成長応援飲料と呼ばれる商品。

 

実際にどんな特徴があるのか?

本当に子供の成長に役立つのはどれなのか?

 

専門家が身長サプリメントの情報をまとめた記事がありましたので、それを参考にチェックしてみると良いでしょう。

 

背が伸びるサプリ&身長サプリメントランキング10選@追クリ調べ

 

栄養面のサポート効果が期待できる商品を選ぶことが、身長サプリメントや背が伸びるサプリメントの基本的な選び方。

 

正しい知識を持って少しでも良い商品を探してあげることが、将来的な低身長のリスクを回避することに繋がりますよ。